2009年 06月 05日

山崎博展「動く写真! 止まる映画!!」

リクルートのクリエイション・ギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで、写真家の山崎博さんの「動く写真! 止まる映画!!」展をやっていた。

山崎さんは1946年長野生まれ。寺山修司の天井桟敷で舞台監督を務めたのち、69年より写真制作をはじめ、ゼロックスのPR誌「グラフィケーション」などで作品を発表。83年に太陽の長時間露光による一連の写真で、日本写真協会新人賞を受賞。光と影の織りなすミニマルなアートを発表しつづけているひと。

この展覧会は初期の作品集から、代表作「HELIOGRAPHY」「水平線採集」「櫻」を中心に、現代までの作品を紹介したもの。

失敗写真などはない、と山崎さんは記す。採用されなかった作品はあるが、露出を失敗した写真だとて、印画紙に定着したものは、光と影が織りなすまぎれもない写真なのだ。だから単なる青い空でも、そこからどんな光と影を引き出すか、表現するかがモンダイなのである。(違うことを言ってたかもしれないんだけど、私なりに、展覧会のメッセージを意訳しちゃった)

山崎さんにとって、「写真を成り立たせる最小の要素は光軸と時間軸」。それをシンプルに伝えたいと、海が見える場所で、水平線と空が二分されたフレームで、長時間露光で撮る。いろいろな夾雑物がふっとんで、印画紙は、太陽の軌跡と、波に写った光の流れを写し出す。

写真は、こんな表現も可能なのだと思わせてくれた写真展。本日で終了。
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by sustena | 2009-06-05 23:26 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by Lucian at 2009-06-06 17:19 x
写真はアートになり得るか、という議論は昔からあって、成り得ないというのが写真家の結論だと思います。
長い時間の流れの向こうで、記録性が芸術性を駆逐してしまうのが写真の本質ではないかと…。
ただし、アートの素材としての活用は全く別物であり、自由だと考えます。
Commented by sustena at 2009-06-06 22:28
ブログで撮っている写真は、コミュニケーションのためのツールだろうか? とふと思ったりします。


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