2009年 04月 28日

「浅田家」がおもしろい!

c0155474_014185.jpg新宿のコニカミノルタプラザで開催中の、第34回木村伊兵衛写真賞受賞作品展、浅田政志さんの「浅田家」をやっている。これがめっぽうおもしろい。

→この写真は、2008年7月に出版された『浅田家』(赤々舎)の表紙。これを見て、ははーん、あの家族か、と思ったひとも多いのではなかろうか。ラーメン屋や消防士や極道、床屋さん、小学校の先生、教会での結婚式、アザラシショーの飼育員、ゴレンジャーetc、家族4人がさまざまな職業のさまざまなシーンに扮して記念撮影するシリーズ。テレビなどで紹介されて聞いてはいたけれど、エッ、ここまでやるのか!と、驚きあきれるとともに、あまりのノリのよさ、照れずにしっかりとなりきっていることに感動してしまった。

お父さんとお母さん、ただものではない・・・。

次は何をやるか、家族で話しあい、道具立てをそろえるだけでもたいへんだ。撮影風景を思い浮かべてもみよう。どんなポーズでいくか、何度か撮ってはああでもないこうでもないと表情をつくるんだろうか?
セルフタイマーか、またはレリーズを使うのかどうかは知らないけれど、いずれにせよ、シャッターにあわせて、エイッと決めるのである。4人の表情のすばらしいことったらない。

行楽地にいった記念としての1枚ではないのだ。この写真を撮るために休日をつぶして、演じるんである。そこにコミュニケーションが生まれ、かけがえのない一枚になっていく。

浅田さんは、こんなふうにいう。

「浅田家の記念写真は、みんなで休みを合わせて、場所を借りたり、服を決めたり、シーンをみんなで考えたりして写真を撮ります。それは自ら記念をつくっていく記念写真です。待っていてもなかなか来ない記念日を、写真を通じてつくりあげていく。写真には、きっかけになってもらったり、みんなをまとめてもらったり、一枚の映像として残してもらったり、いつもお世話になってばかりです」
「自分で言うのも何ですが、こんなに思い出に残っていて、朝起きた瞬間に拝みたい写真は他にあんまりありません」
「この写真集は、ひたすら協力してくれた家族と、力を貸してくださった皆さんへのお礼でもあります。そして、家族と、そこからつながっていくすべての方に見ていただきたいと思います」

このシチュエーションのすごさと、どこまでも一緒にやっちゃう家族への驚嘆の影に隠れがちだけれど、浅田さんの写真のウデもすばらしいのである。学校の校長の訓示を、先生がなんだかうなだれて聞いてるシーン、消防士姿で構えるポーズ、4人が階段に座ってる何気ない姿、温泉の小さい丸い湯船に使ってるところなど、どひゃーダッタ。

浅田さんのサイトはこちら→http://www.asadamasashi.com/
私がやってるラジオの仲間たちも、よくやるね~とみんなにいわれるけれど、いやいやどうして。あなたの家族だって、なんだってできるんである、たぶん。
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by sustena | 2009-04-28 00:15 | Art/Museum | Comments(3)
Commented by nuts-co at 2009-04-28 18:17 x
私もこの浅田さんの写真は大好きです。先日、テレビに一家揃って出て、撮影風景を披露してました。本人も含め、一家がみな、この家族写真に「感謝」に近い気持ちを抱いているのが、印象的でした。もうすぐお兄さんちに赤ちゃんも生まれる、それも家族写真になるらしい。このなりきり集合写真、本気でやったら絶対楽しい。やってみたいもんです。ラジオぱちぱちで挑戦したら?そしたら、飛び入りで入れて!
Commented by esiko1837 at 2009-04-29 05:54
素晴らしい家族ですね。
写真がどうこの前に、まず家族ありきですよね。
こういうことをやっているうちにますます仲良くなっていくんだろうなあと思いました。
運転席にいるお母さん消防士が最高です。
サステナさんちでもできそうなんじゃないですか?
Commented by sustena at 2009-04-29 22:32
消防署なんかもよく協力してくれたと思います。nuts-coさん、ぜひ茶くんで一緒のときトライしてみてください!
esiko1837さん、兄弟はいくぶんテレがありそうなのに、両親がホントにえらいと思いました。私は、極道の姐御、やってみたいなぁ・・・。


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