2009年 03月 21日
国立劇場で孝太郎と松緑が出る「新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)-お蔦殺しと魚屋宗五郎-」をみた。 ストーリーは───。 磯部主計之介に妾奉公をするお蔦に岩上典蔵が横恋慕する。拒否されて逆上した典蔵が、お蔦を襲おうとしたところへ浦戸紋三郎にがやってきて、お蔦は典蔵がお家横領の計略を知っていることから、典蔵はお蔦を不義を働いたとして,主計之介に密告する。報告をきいて主計之介はお蔦を手討ちにしてしまう。 兄の宗五郎一家はお蔦が手討ちにされたことを嘆いている。酒を持って悔やみにやってきたお蔦の召使・おなぎから真相を聞かされた宗五郎、筋腫していたお酒を飲んで、屋敷に乗り込み大暴れする。宗五郎女房おはまも大慌てであとを追ってゆくが……。 前半の見どころは、お蔦が手打にされる場面とお蔦の嘆き。後半の見どころは、宗五郎が酒を飲んで乱れていくところ。 孝太郎は、悲劇のお蔦と世話女房のおはまが好対照。なんたって、おはまがいい。この人の、ちょっぴり口がまがったような美人顔が、少しがらっぱちなところがある魚屋の女房に存外はまるのだ。花道を宗五郎を追って走るシーンがすばらしい。 尾上松緑は魚屋宗五郎を初演。最初はなんとまぁ堅物でカキカキ動いていたのが、酒を飲み始めて変身するところの落差が楽しい。まだいくぶん固さが残ってはいるけれど、ウラのない、青年の宗五郎って感じ。 河竹黙阿弥=作 尾上菊五郎=監修 序幕 磯部邸弁天堂の場 同 お蔦部屋の場 二幕目 磯部邸井戸館詮議の場 三幕目 片門前魚屋宗五郎内の場 四幕目 磯部邸玄関先の場 同 庭先の場 愛妾お蔦/宗五郎女房おはま 片岡 孝太郎 魚屋宗五郎 尾上 松 緑 浦戸紋三郎/小奴三吉 坂東 亀 寿 召使おなぎ 中村 梅 枝 鳶吉五郎 中村 萬太郎 岩上典蔵 片岡 亀 蔵 磯部主計之介 大谷友右衛門 家老浦戸十左衛門 坂東 彦三郎
by sustena
| 2009-03-21 16:16
| Theatre/Cinema
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