いつもココロに?マーク

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2009年 03月 08日

シネマ歌舞伎『刺青奇偶』

東劇で、シネマ歌舞伎『刺青奇偶』(いれずみちょうはん)を見る。
『瞼の母』『一本刀土俵入』 など、日本人のココロを語らせたら天下一品の長谷川伸の名作で、2008年4月歌舞伎座で上演されたものを、シネマ仕立てにしたもの。

博打に狂って江戸を追われた半太郎(中村 勘三郎)は、女郎買いから逃れ、川に身投げした酌婦のお仲(坂東 玉三郎)を救う。お仲は、男なんてみな同じ、これ以上生きている価値もないと世を厭っているが、半太郎のきっぷのよさとまっすぐな心に打たれ、半太郎と夫婦となる。
しかし、半太郎は博打をやめることができない。胸を病み、もう助かる見込がないと医者からも匙を投げられたお仲は、最後の願いを聞いてほしいと、博打をやめてくれるよう、半太郎の二の腕に骰子の刺青を彫る。
博打を断つことを決意した半太郎だが、死にゆく女房に、せめて家中を諸道具で飾りたて送り出したいと、博打に出かけ、賭場に難癖をつけ半殺しの目にあい、鮫の政五郎親分(片岡 仁左衛門)と生死をかけた勝負に出る。

舞台だとずーっと引きの状態でみているわけだけど、必死の思いでお仲が刺青を彫るシーンとか、ああこの表情をアップで見たいという観客の思いによりそうように、ちゃあんとズームアップしてくれるし、初めての出会いの場面で、玉三郎が半太郎の誠心にすれ、脚にすがる場面も、たっぷり大写し。
その一方、半太郎や鮫の政五郎が登場するシーンでは、大向こうから声がかかり、劇場にいる気分になって、こういう人情モノなどは、シネマ歌舞伎はそれなりに舞台の臨場感も味わえてウレシイのである。

玉三郎が最初半太郎もほかの男とどーせ同じなくせに、とスネスネしているところから一転、半太郎に惚れちゃうところが最高。勘三郎は、こういう役は、この人しかいないというほど、真に迫ってる。あんなにお仲と約束したのに、賭博に手を出すなんて~と思うけれど、最後の花道でお仲に呼びかける場面など、ああ、ここで泣いてはイケナイと思うけど、わかっちゃいても、こーゆーのに泣けちゃうんだなぁ。

写真は公園の木瓜。今年も咲き始めました。ちょっと絵画ふうをねらってみました~。ボケすぎたかなー。
D40+AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
c0155474_2150366.jpg


by sustena | 2009-03-08 21:49 | Theatre/Cinema | Comments(3)
Commented at 2009-03-08 23:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by higphotos at 2009-03-09 18:02
いやぁー、薄いですねぇ。
でもやっぱり、明るい単は楽しそう。撮り手の工夫が生きますからね。
Commented by sustena at 2009-03-09 23:25
Pくん、あんなにカメラをいっぱい持っていても,いろんなのを使ってみたいのねー。
higphotosさん、単はなんといっても、カラダでズームなので動きます。でも前進は得意でもバックするのはちょっと苦手(汗)。


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