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2009年 02月 24日

黒テント『イスメネ・控室・地下鉄』

黒テント『イスメネ・控室・地下鉄』_c0155474_23353846.jpg神楽坂のシアターiwatoで黒テントの「イスメネ・控室・地下鉄」を見てきた。この3つの作品は、佐藤信が22歳のときに書いた処女作である。

ギリシャ悲劇『アンティゴネー』を下敷きにして、アンティゴネーの妹イスメネにスポットをあてて翻案した『イスメネ』、戦いに臨もうと一人控室にいる選手が、部屋の中にいる気配に向かって「お前は誰だ!」と語り続ける一人芝居の『控室』。終電車のあとも走り続ける地下鉄の中でサディスティックな行為を続けるサラリーマンとその妻、終点がすぎてもなお電車を走らせ続ける盲目の運転士、いつか起きる何かに憧れるい車掌。この地下鉄はどこに向かうのか・・・というちょっとシュールな『地下鉄』。
いずれも、いかにも1960年代だなあという作品で(イスメネと地下鉄は1966年初演。演出は観世栄夫。コカコーラをぐいと差し出すポスターが印象的。といっても、その当時は黒テントの名前も知らなかったが)、それを、黒テントの若い役者が演じる。

控室の選手を演じた足立昌弥がカッコイイ。おなかがちゃんと割れていて、縄跳びや片手腕立て伏せをしながら、息を切らさずにセリフをしゃべるのだ!それだけで感動してしまう。
『地下鉄』も、妻を演じた滝本直子がよかったな。盲目の運転士も。

それにしても、3本ともに、コカ・コーラをカブカブ飲むシーンがいっぱい。うーん、よくイッキのみできるなぁ、なんて妙なところに感心してしまった。

『イスメネ』は、ホンはいいんだけど、イスメネ役がちょっと力不足なのが残念・・・・・。
いつもながら音楽がいい。

■イスメネ

イスメネ 植田愛子
姉     山下順子
父     河内哲二郎
母     伊達由佳里
叔父(クレオン)山中弘幸
甲     遠藤良子
乙     宮地成子
次兄(ポリユネイケスの死体)光田圭亮(足立昌弥とのダブルキャスト)

■控室
選手  足立昌弥(光田圭亮とのダブルキャスト)


■地下鉄
運転士   河内哲二郎
車掌    太田麻希子
客・夫    山本健治
客・妻    滝本直子

音楽 磯田収 演出は出演俳優陣

神楽坂は心惹かれる店が多い。夕暮れでメチャ手振れ+どよーんと写ってしまった(T_T)
黒テント『イスメネ・控室・地下鉄』_c0155474_23363729.jpg

黒テント『イスメネ・控室・地下鉄』_c0155474_23365510.jpg


by sustena | 2009-02-24 23:37 | Theatre/Cinema | Comments(6)
Commented by higphotos at 2009-02-25 18:39
神楽坂ですか。カメラ散歩にはもってこいの場所ですね。
以前は、たまーに寄りましたが、また行ってみたい場所です。
Commented at 2009-02-25 20:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sustena at 2009-02-25 22:46
higphotosさん、おばんです。神楽坂はおもしろそうな街です。芝居の帰りで、仲間5人とどこかサテンに入ろうと思ってるときだったので、歩きながらパシャとやったら、やっぱりブレブレでした(T_T) 見つけたものを撮るのもいいけど、撮りたいものを撮りに、目的をもって出かけるというカメラ散歩をしたいな、と思ってます。
Commented by jmiin at 2009-02-26 05:35
サテン......
なんだか年代を感じさせるお言葉です^^;
Commented by esiko1837 at 2009-02-26 06:28
>見つけたものを撮るのもいいけど、撮りたいものを撮りに、目的をもって出かけるというカメラ散歩をしたいな、と思ってます。

これ、いつでも出来るようで、なかなか出来ないものなんです。
生きていくためにはシバリが多すぎて、足の向くまま気の向くままの時間がさっぱりとれません!
お時間が出来た暁には、どうぞ岩手さおでんせ!
Commented by sustena at 2009-02-27 01:17
jmiinさん、こんばんは。今の子はお茶するっていうの?なんていうの?? 私は、ありがとうの代わりにダンケっていって、全共闘世代におまえいくつだ~といわれました。
esiko1837さん、Nuts-coさんと一緒に行きたいです!


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