2009年 02月 15日
PARCO劇場で、『ビロクシー・ブルース』を見た。ニール・サイモンの自伝的色彩の強い作品で、1985年度のトニー賞ベストプレイ賞を受賞した青春群像劇。20代で兵役につき、ミシシッピ州ブロクシーにある新兵の訓練所でともに過ごした若者たちの物語。 僕はこの戦争中に3つの目標を定めていた。殺されないこと、童貞を捨てること、そして作家になること……。そう日記に書き記す主人公は、作家志望のユダヤ人の青年、ユージン・モリス・ジェローム(佐藤隆太)。理路整然と、教官に歯向かうアーノルド・エプスタイン(忍成修吾)。歌手を夢見るドナルド・カーニー(尾上寛之)、ポーランド系の乱暴者、ジョセフ・ウィコウスキー(中村昌也)、それに、ロイ・セルリッジ(瀬川 亮)と、黒人との混血児であるジェームズ・ヘネシー(南 周平) 。 彼らを特訓するのは、戦争で脳に損傷を受け、指導官となったトゥーミー軍曹(羽場裕一)である。戦争で重要なものは、軍としての規律であり、敵に立ち向かうのに必要なのは、勇気ではなく、恐怖心であると、徹底して理不尽な要求をする。腕立て伏せ100回、仲間を背負っての25キロの行軍、ゴリラの糞のような食事、便所掃除・・・。 そんな訓練の日々と、束の間の休息日に知り合ったユージンの恋が描かれる。 なんといってもニール・サイモンのホンがいい。それぞれの登場人物の一人ひとりがきちんと描かれていて、安心して見ていられる。若い6人の男のコもそれぞれによかったな。羽場も存在感があった。 作 ニール・サイモン 翻訳 目黒 条 日本語台本・演出 鐘下辰男
by sustena
| 2009-02-15 17:55
| Theatre/Cinema
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Comments(8)
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at 2009-02-15 20:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nuts-co
at 2009-02-15 20:38
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水面が揺れているのか、どうしてこんなに反射してるのか、光っているのは太陽か、なんとも不思議さが魅力の一枚ですね。きれい。
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sustena at 2009-02-15 22:07
sさま、たびたび、ご覧いただき感謝♪ プロに褒められるとうれしいなぁ。
nuts-coさん、コブシの木のかげがゆらゆら、キラキラしていたので撮ってみたのです。コブシはあと1週間~10日ぐらいで満開になるかな。去年は花が少なかったので、今年は楽しみにしているんです。
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nuts-co
at 2009-02-15 22:29
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これはコブシの枝の影なんですね。なんかとても抽象的な感じで、見飽きません。水面に油を流したようにてらっと反射して。
コブシ、清潔感があっていい木ですね。「北国の春」と結びつきすぎてちょっと残念だけど。うちの町の街路樹は白木蓮で、とうぶんはうっとりするほど美しく、そして突如、無惨という散り方をします。
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jmiin at 2009-02-16 05:32
コレも質感フェチでしょう? 違いますか?^^;
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esiko1837 at 2009-02-16 05:40
おはようございます。
この写真、今までのサステナさんの中では最高傑作!!だと私は思いました。 あくまでも好みですけど、ジワジワと想像力をかきたててくれて、しかもロマンチックでシックで懐古的で・・ああほかにたくさん言葉があるはずなんだけれど出てきません。 マジ、最高です。 コンテストに応募してみたらどうでしょう。 さて、今回のこのお芝居、心から見てみたいと思いました。 動機は簡単で、「私は制服姿の若い男性が好き!」だからです。 アキバ系老女(?)の私としては、このポスターを見た瞬間、大昔に無くなったはずのナニカがムラムラッと来ました。 DVDにならないかなあ。 羽場裕一さんは一度舞台で見たことがありますが、声量の豊富なことにびっくりしました。
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higphotos at 2009-02-16 11:34
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sustena at 2009-02-16 22:04
jmiinさん、水面ゆらゆらも好きなんですが、おおヤッタ!と思う写真が撮れたためしがありません。
esiko1837さんに褒められると、舞い上がってしまうけど、うーむ、当人としては、この芝居にあう雰囲気の写真がないので、苦し紛れにアップしたんです。忍成修吾クンが、うちの会社のすぐ口を尖らせてツベコベいう、ナイーブな若いコにそっくりで見入っちゃいました。パルコのだから、きっとじきにDVDにもなると思います。 higphotosさん、私のは、下手な鉄砲数打ちゃ路線でありまして、量は質を凌駕する、というわけにはいかないのですが、ヘタクソな写真でもひとさまにさらすと、今度はこうしなければ、なんてのが見えてくることもあるかも、という一縷の望みを抱きつつ……。 |
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