2009年 02月 10日

「アリュール 内なる輝き」

c0155474_16424936.jpgシャネル銀座のNEXUS HALLで「アリュール 内なる輝き」という写真展をやっているよ、と敬愛するブロガーのS氏よりご紹介いただいたので、さっそく出向く。

エルメスのビルはもうすっかり慣れっこになっているのだが、シャネルのビルに入るのは初めてである。ココ・シャネルの人となりはすごいなぁと思うけれど、いかんせん、香水はもちろんのこと、シャネルの洋服じたいが苦手で(えー、卒業式とか入学式で、シャネルタイプのスーツに身を固めた人たちと、人種が違うのではないか、とひしひし感じたことがトラウマになっているのかもしれない・・)、本日は意を決して出かけたのであった。

さて、この写真展はスイス人の写真収集家・スザンヌ フォン マイスのプライベートコレクションから約65点を紹介したもの。1920年代から現代まで、ヘルムート・ニュートン、アーヴィング・ペン、リチャード・アヴェドンなどの著名な作家から、私が初めて名前を知った作家までさまざまだが、いずれも共通しているのは、すべてに「アリュール ALLURE」があること。翻訳しにくい言葉らしいんだけど、仏英をひいてみると、avoir de l'allureでto have styleと出ていた。展覧会の説明によると、「美、優雅さ、気品、さらに躍動感が組み合わさった”内奥からにじみ出てくる何か”」なんだそう。

イブニングドレスの襞の向こうに、浮かび上がる白いうなじ、シガレットのけむりが立ち上る中、薔薇が飾られた鍔の広い帽子の奥の憂いを秘めたまなざし、ゆったりと音楽が聞こえてくるようなダンスシーンを、俯瞰から撮ったカット、ウェディングドレスと花束が揺れるシーン、優雅な靴、手袋、そーっと触れたくなる背中の大きくあいたドレスの後ろ姿・・・。タメ息が出るほど洗練されていて、上質な空気が漂う空間。

スザンヌの確かな審美眼を感じさせる写真ばかりで、ことにすてきだったのが、片足のみ、5足の靴がならんだ「アーヴィング・ペン」のスパニッシュシューズ、ミルトン・グリーンの「マレーネ・ディートリッヒの脚」、ウィリアム・クラインの「アヌーク・エーメ」、レイ・メッカーの「都会のささやき」、ホルスト・P・ホルストの「ニーナ・デヴォー」…ああ、きりがない。

すべてが、まったくもって別世界。3月1日まで。

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by sustena | 2009-02-10 16:44 | Art/Museum | Comments(4)
Commented at 2009-02-11 04:23
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sustena at 2009-02-11 11:42
Sさま。洗練された優雅さ、堪能しました。そうそ、シャネルのビルは、エレベーターのボタンもシャネルマーク。
Commented by higphotos at 2009-02-16 17:52
銀座で足元を狙って、モノクロで。
オシャレですね。
こういう街撮りスナップ大好きなんです。
Commented by sustena at 2009-02-16 22:16
シックな足元を狙ったんですが、ヒールは曲がってるし、余分な足は入っちゃったし。ずっと粘ってるわけにもいかず、退散しました(T_T)


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