2009年 01月 31日

森永純写真展『瞬~揺』

西新宿のepSITEで「瞬~揺」と題した森永純さんの写真展をやっている。
森永さんは1937年長崎生まれ。ユージン・スミスの助手を務めたこともあるという。
案内状は、くらい波間がわずかに泡立ったモノクロの写真で、なんだかざっざわっとココロが揺れる気がして、針術のクライアントでの打ち合わせの帰りに見てきた。
c0155474_22273496.jpg

「河」、「波」、「水滴の風景」の3部で構成されている。

「河」はドブ河らしいのだが、大きく引きのばされた写真は、鼻をつく臭いは感じられず、光を受けて、ビミョーにゆらめくのみ。

ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて・・・、なんてフレーズを思い浮かべながら眺めていると、水面しか写っていないのに、いろんな風景が思い浮かぶ。

「波」では、さらに光は細かさをまし、揺れる波に、なんだかだんだん現実感がなくなってくるような感じを覚える。「海の波は夢に似ている」というような意味のことを森永さんは、書いていた。「リアリティと幻影が交錯」し、「宇宙感覚」にも似た浮遊感を覚えるのだ。

「水滴の風景」では、空と地面の間にガラス板を起き、その下にカメラを設置し、ガラスの上に落ちた空いてきた水滴とともに空を撮ったら、「空に水滴が張りついた画面」になった、と記す。

この写真展では、まったくありふれた水の風景が広がっているだけなのに、禅寺の庭にも似て、なぜか哲学的なのだった。

昨日は雨。お台場に行く途中、ゆりかもめの窓から外をパチリ。
c0155474_22365970.jpg


by sustena | 2009-01-31 22:37 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by higphotos at 2009-02-03 14:07
おっ、雨ですねぇ。
窓向こうの色を拾って、こういうのもアリですね。
Commented by sustena at 2009-02-03 22:44
オートだったら、なかなかピンが合わなくて、マニュアルフォーカスにしたら、液晶が見にくくって、ああ、悲しかった。


<< 東野圭吾『聖女の救済』      アーツ&クラフツ展ポスター >>