2009年 01月 12日

東京都現代美術館『ネオ・トロピカリア─ブラジルの創造力』

東京都現代美術館(MOT)で2つの展覧会を見てきた。ひとつは、『ネオ・トロピカリア─ブラジルの創造力』。

ブラジルというと、サンバとアマゾンの熱帯雨林という連想しか働かず、いったいどんな現代アートなのかまったくイメージできなかったのだが、MOTのホームページをチェックしていて、あまりに強烈な、心踊る色彩に惹かれ、本日が最終日ということで慌てて出かけたのだった。

「トロピカリア」というのは、60年代のブラジルで起こったカルチャー革命。欧米文化から脱し、トロピカルなものを視覚的・触覚的に、そして新しいメディアがあふれる現代の文脈のなかで、独自に捉え直し、形式ではなく生きる喜びを伝える文化の創造をめざした運動だという。そのメッセージは、イノヴェートせよ、アップデートせよ。

そんなブラジル発のアートを、ポストコロニアルとグローバル文化の混淆する21世紀のいま、新たな活力の源としてみつめなおそうとした企画展で、理屈抜きにおもしろかった。

リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダーの、野菜やパスタ,お菓子で作った建築模型のような写真、リジア・パペの何十本もの金糸を使って、2つの大きな角柱を交差させたような幻想的な作品、壁にかけてある布をまとい、ヘッドホンから聞こえてくるブラジルの音楽に合わせて踊る、「トロピカリア」の提唱者のエリオ・オイチシカの作品。オオタケ・ルイのスラムの壁を、赤や紀伊や青や緑の実にカラフルな色に塗っていくプロジェクト、イザベラ・カペトの、大きな布をビーズや金のスパンコールで覆いつくした作品、そして、高さ19メートルの天井からいくつもの白い砂袋のようなものを吊るしたエルネスト・ネトの作品……。

どれも忘れがたい作品ばかり。写真が撮れないのが残念。

というわけで、これは、エントランスにあったペアトリス・ミリャーゼスのもの。実にパワフルな色彩でしょ?
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by sustena | 2009-01-12 23:13 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by jmiin at 2009-01-13 22:17
あー
好きな色合いです。こんなのが好きなのです。ははは。おっちゃんのクセに。
自分でも不思議なのですが、理屈抜きなのです。
Commented by sustena at 2009-01-13 23:11
ぜーんぶ、本当にカラフルでした。昔だったら、サイケなんて呼ぶ人がいたかもしれないけれど、jmiinさんはそんなにトシじゃないよねー。


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