2008年 12月 22日

谷井 隆太展『ものみゆさん』

c0155474_2333763.jpg同じく新宿Nikonサロンで見た写真展。谷井 隆太さんの『ものみゆさん』は、実におもしろかった。
動物園、皇居、海岸、秋葉原、恵比寿ガーデンプレイスなど、家族揃って、あるいは友達とちょっとウキウキした気分でお出かけする。そんな場所に集まる人たちを、ちょっと高いところから、撮ったものなんだけれど、たとえば、海岸でペットとたわむれていたり、動物園で肩車したり、ベビーカーを引いたり、デジカメで記念写真を撮っていたり、写っている一人一人のポーズがホントに決まっている。まるで、モデルを演出して配置したかのよう!

谷井さんがコニカミノルタで開催した「えきすとら」では、もっと人物は近距離の位置で、やはりそれぞれがポーズを撮っているような写真が並んでいた。

今回の「ものみゆさん」は、もうちょっと群像として描いたものだけれど、群像といっても、土田ヒロミのように砂のようにたくさんいるのではなく、ひーふーみぃと数えることができる。そして興味深いのは、まるでヨーロッパの風景画のような構図だということ。色合いも絵本チック。

会場に谷井さんがいらしたので、「この角度は三脚に乗ったわけではないですよね?」と訊ねたら「それは企業秘密」とのことだったんだけど、ちょっぴり撮影のポイントを教えてもらった。

まず、人物の顔や建物に影が写らないようなドンピシャの時間帯を選ぶ。たとえば、秋葉原だったら、正午。皇居なら午前中。また、人物の配置も、広い場所に点々とバランスのいい場所に散らばったところをねらう。
それぞれの場所に通い詰めたので、どこでどんな写真が撮れるのかはモチロン計算ずくで、西洋の古典絵画っぽく見えるようにというのもあえてねらったんだという。集合写真の仕事もなさったことがあるんだとか。

29日まで。「日本カメラ」(12月号)にも゛「ものみゆさん」から何点か掲載されているとか。

写真は北品川の、伊豆の長八のコテ絵のある善福寺。
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by sustena | 2008-12-22 23:31 | Art/Museum | Comments(5)
Commented by esiko1837 at 2008-12-23 08:23
美術はさっぱりわからないのですが、サステナさんがアップしてくれたポスターを見て、こういう感じの絵を見たことがあると思いました。
貴婦人がパラソルを持って何人か立っているヨーロッパのです。
写真展には行けないので、日本カメラを買います。

伊豆のコテ絵ですが、先週伊豆に行ったとき、時間が無くて寄れませんでした。
西伊豆の松崎にあるんですよね。
母を連れて2月にまた行く予定なので、そのときには是非見てきたいと思っています。
サステナさん、伊豆にいらしたんですか?

Commented by sustena at 2008-12-23 21:33
そうなんです!なんだか不思議な配置で、どうしてこんなに上手に散らばってるんだろう?と不思議でした。西伊豆は15年ぐらい前に、小さかった息子を連れて行ったことがあります。そのときにコテ絵は見ました。この北品川の善福寺は、コテ絵があることと、麻布にも、うちの近くにも同じ名前の寺があるので、興味があって寄ってみたんです。朽ち果てそうでした。
Commented by nuts-co at 2008-12-23 22:42 x
人の配置がやっぱり不思議ですよね。「エキストラ」の人たちなのかな?
ことば好きの私としては「ものみゆさん」というひらがな書きが予想外で楽しいです、「ものみゆ」さん。国籍不明っぽく、ちょっとレトロな感じ。
Commented by sustena at 2008-12-24 00:28
エキストラじゃなくて、そういうふうに人が散らばりそうな場所に、光線の具合のどんぴしゃな時間に出かけていくんだって。そう聞いても、まだほんとかしら?と思って見てしまいました。
Commented by esiko1837 at 2008-12-24 06:08
すみません・・・ぼけていました。
この、バックにビルが林立しているお寺が伊豆にあるはずないじゃん・・・。


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