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2008年 12月 06日

キヤノンギャラリーS「琉球・沖縄 2人展」

c0155474_23302100.jpg旧東海道散歩の〆は、品川のキヤノンSタワー1階のキヤノンギャラリーSで開催中の、「琉球・沖縄 2人展」。比嘉康雄の「琉球の祭祀」と、東松照明の「チューインガムとチョコレートin沖縄」の二つを対比させる形で紹介した展覧会で、展示作品は約160点にのぼる。

比嘉さんは、1938年にフィリピンで生まれ、8歳のときに沖縄に引き揚げてきた。20歳で警察官になり、鑑識係に配属され、事件の鑑識写真を撮っていたが、嘉手納警察署で勤務中、B52爆撃機の墜落炎上を機に警察を辞め、本格的に写真の道を歩み始める。そのとき30歳。 民俗学者の谷川健一と出会ったことから、沖縄の祭祀を テーマに、精力的に創作活動を続けたという。

ここに展示された沖縄の海と光と風を舞台にした祭祀は、沖縄の文化の奥底に横たわる、沖縄の魂というべきものを映し出す。

対する東松の写真が描くのは、B29の爆音が聞こえ、30年前も、今も、基地と隣り合わせの暮らしだ。最近の写真はカラーになり、街はきれいになったが、彼が沖縄に移住して撮影を続けていた70年代と以前同じ,「基地の中に沖縄がある」状態は変わらない。しかも、私たちのアメリカナイゼーションはとことん進んで、比嘉の祭祀は、どこの国の話だろう、と思ってしまうほどなのだ。

それでも、まぶしい夏の光の中、ガジュマルの木の下にたたずんでいると、打ち寄せる海を眺めていると、霊がたしかに、この地に住んでいるような感じもしてくる。あーあ、長いこと沖縄に行ってないなぁ・・・。
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by sustena | 2008-12-06 23:41 | Art/Museum | Comments(2)
Commented by sa55t at 2008-12-07 01:44
あー良さそうな写真展ですねー。
こういう企画というのはなかなか見られないと思います。
羨ましいです。
Commented by sustena at 2008-12-07 23:11
はい。しかも無料!なんです。東松さんの「太陽の鉛筆」のコレクションも数枚展示されていました。


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